模擬試験の結果 捉え方②

あるお母さんが模擬試験の結果の中で、正答率が高い問題を、間違った場合は、注意するとおっしゃっていました。これは間違っていません。
受験はみんなが合う問題を確実にゲットするゲームです。「みんなが合う問題だけといても差がつかないじゃないか?」とお思いでしょうが、ご心配なさらなくても、皆、学力には穴があるので正答率の高い問題をすべて正解すば、絶対に合格します。
例えば、全教科偏差値が70なら4教科の偏差値は75になります。みな苦手穴があるわけです。模擬試験の点数や塾内の席次、偏差値ばかりを気にせず、受験までの道のりの中でお子さんが今どこにいて、どういう戦略でやっいて、このテストでは何を目指すかで判断してあげてください。
今の状態でできない問題があってもいいわけです。それは今の段階では無理だからです。
まず基礎を固めましょう。そして、基礎的な問題は落とさないようにしましょう。易しい問題は取るということが徹底されるとお子さんは安心します。そして、絶対評価ではなく相対評価でお子さんを、ほめてあげてください。字が丁寧になっただでも、大したものです。
問題は順番にではなく、できる問題からやる癖を身につけただけでも大した進歩です。
ただ、計算が雑なのは致命的なので直す努力をしましょう。図を書かず問題に突っ込むのもだめです。この辺りは専門的な注意になりますが。
また、頑張ってテストを受けても、点数や偏差値にかり目が行って、いたずらにお子さんを叱る場合があります。お母さんががっかりしていたら、お子さんもへこみます。教育は、「ほめることと励ますこと」しかありません。とにかくほめてください。不思議と、わかっていても、ほめられるとうれしくなってやる気が出ます。
一心塾では、例え今回は結果が出なくても、いつも、次頑張ろうと思ってやっています。一心塾の先生たちは、結果にがっかりしたりしません。生徒にもそれは伝わっていると思います。
基礎を繰り返せば、必ずいつかは、成績は上昇します。能力が高ければあっという間です。高くなくても、多分えらそうに見える子より、結果は、よくなります。
残念ながら、地道な努力しかないんです。
能力が高い生徒であれば、1年くらいで偏差値は30くらい余裕で上がります。そこまで能力が高くなくても、マーチくらいには入れてあげられます。
目前の模擬試験の結果に一喜一憂せず、問題集を一冊に決めて、繰り返し、基礎を固めましょう。指針さえ固まれば合格は目前です。模擬試験はたとえて言うとプロ野球のオープン戦みたいなものでしょうか?調整しているだから、打てる打てない抑えるおさえない、ではなく目的・テーマがあってやっているわけです。
有名なピッチャーも、打者を抑えることに重きを置かず、ボールの回転や内角の攻め方について常に試しているそうです。
検討を祈ります。